米国市民権申請。その決心の背景
28年半の長きにわたり、グリーンカード保持者だった。
先週の盛和塾。「どうして「今」だったんですか???」
手短に言えば会社を救うため。社員の将来を安定させるため。
もう何年も前から、アメリカで成功している先輩から「アメリカ市場を狙え、日本人市場にとどまっていては大きくなれない」と言われてきた。でもハードルが高い。頭でわかっていても、実際の確実な大きな一歩が「怖い」。
でも日本企業は決定が遅い。ドタキャンも結構ある。6社に営業して5社下りたこともあった。もっと豊かな市場がないか、簡単な市場はないか、会社を安定させるにためにはどうしたらいいんだ。
やっぱりアメリカ市場だ、それしかないだろう、
なのに、気持ちが乗らない。萎えてしまう。
去年の10月以降、大きな仕事が終わった後のアイドリング時期が続いた。でも2018年はスタッフを正式に従業員に迎える。税金も増える。増収した後、1年で赤字だなんて花火経営だ。スタッフの生活を安定させなければいけない。
ここで思った。
「自分を変えなければ。」
だとしたら、「自分を変えるのに一番大きくて決定的なものは何だ?」
自分の環境だ。
自分の習慣や考えを変えるのに一番手っ取り早い方法は「環境を変えること」だ。
私はラッキーだ。最後の手が残っていた。米国市民権取得だ。米国の社会インフラにしっかりと根を下ろすアメリカ人になって、日本へいつでも帰れる、という甘えを取り払わなければならない。だって、
日本のパスポートとスタッフの生活の安定と、どちらが大事だ?
絶対、スタッフの生活だ。
会社を守ることと、自分の精神的な後ろ盾を日本に求めることとどちらが大事なのか。今となっては問うべくもない。日本を取り払うことで、新しい扉が確実に開くのであれば、そちらを取らずに経営者としてどうして自分を誇れるだろうか。
かくて、12月下旬に市民権申し込みの申請を2日で終え、2月に指紋と署名を申請しにオフィスに行き、4月下旬にはいよいよ面接だ。
最終的な市民権宣誓は11月になる予定。
次回は、この決定で実際にどんな変化があったかを書きます。
結構大きな変化がありました!
乞うご期待。
コメント
コメントを投稿