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4月, 2018の投稿を表示しています

Before you go up, first you have to go down.

Before  you go up the next mountain, first you have to climb down the mountain that you are. ロンドンビジネススクール(LBS)時代、Biographyのクラスの教授に言われた言葉。 LBSでは普通のMBAではなく、会社が授業料を出してくれるEMBA(Executive MBA)でもなく、会社を辞めた中年のエグゼクティブが自腹を切って入るSloan Mastersというコースにいたので、クラスの平均年齢は高いし、彼らの生活水準もかなり高かった。お城を持っていて仏大統領選で負けてSloanに来た人もいたし、英国海軍、空軍の将軍格がいたり、もちろんWall Street企業の重役を退いてきた人も少なからずいた。でも彼らはみんな、「今までいた山を下りて、次の山に登る」ためにSloanに来た連中だった。 そんなクラスに向かって、教授は「山の頂上から次の山の頂上には飛び移れない。一つの山の頂上にいるんなら、次の山の頂上に行くためにはいったん峰を降りなきゃいけない」。 「そっか。そうだよな。言い得て妙だ、すごいビジュアライズできるし」と思いながらも、自分の体感までには落とし込めながった。そしてその苦しさや大変さなどには思いも及ばなかった。 でも今回は私ではなく、息子の話、なんだ。 昨日大学に戻ったと思ったら、お昼前に"I want to talk to you"のテキスト。母親からはたくさんテキストは行っても、息子がInitiateしてくるテキストは「金送れ」だけなので、こりゃなんかあるな、と身構えた。 成績が悪いのは知っていた。でも「もうほんとに辞める」という。辞めると言い出したのは3回目だ。たぶん本気だろう。というより大学のほうが「もうお願いだからやめて」と言ってきたんだと思う。 「今の大学はママを喜ばせるために入ったし、実際全然面白くないし、だからついていけない。」わかる、最後の言葉が本音だ。 で、「コミュニティカレッジに入って、働きながら自分の本当に行きたい大学を探す」オーケー。そんな例は枚挙にいとまがないし、Westchester Community Collegeで1年頑張って成

思えば通じる

不思議なつながり、「思えば通じる」 盛和塾のお友達に、とてもいけてるレストランチェーン の CEOのO さんがいらっしゃる。 そのOさんのお忙しい時間をいただいて面会に伺ったことがあった。 「それだったら、 NYC の “Food Protection Course” の E ラーニング作って。これに受からないと飲食店の責任者になれないし、結構みんなが苦しんでいる。これ作ったら、本当にたくさんの人を助けることになると思うよ」 会社に戻って、スタッフとこのコース製作の要点をまとめた。 「テストに受かる」ためのコースを「とにかく早く作ろう」! かくして、 13 コースが 2 カ月弱で出来上がった。去年は 15 コースを 12 カ月かけて作ったから 80% 以上の生産性アップだ!素晴らしい!! そして、次はこのコースを世に出さなければならない。 NY 州や NY 市に直接売りたい。そのために州や市の保健局にいる人とつながりたい! ところで、上記のコースとは関係なく、市民権取得の決心をしてから地元のビジネスネットワーキングに出席するのが億劫でなくなったので、ある日 Business Council of Westchster (BCW) というのに出てみることにした。銀行やら、保険会社やら、弁護士やら、「上」のほうにいる人たちが多い会だ。 $45 も出してウエストチェスター郡の今後の税制について専門家から話を聴く朝 7 時半からの朝食会だった。 10 人ずつが座れるテーブルが会場に 15 個くらい。出口に近いテーブルに座ったが、すでに皆さん、お隣と話に夢中で誰も自己紹介してくれないから、名刺入れをもって各椅子を回る。その中に Ken がいた。 Ken は某 Title Insurance のシニアマネジャー。「江利子、日本人?僕の部下は日本人だから紹介するよ」。 うーん、日本人市場から出ようと思っているのに、また日本人マーケットか。 でも「まぁ珍しいですね!日本人の方がいらっしゃるんですか。ぜひ紹介してください!!」と、 Ken と名刺交換。 オフィスに戻った直後、すぐ Ken から CC メールが来た。「マーク、江利子に会うといいよ」 そして、その次週に Ken

市民権取得の決心、「その効果」

大した葛藤もなく、すっと市民権取得への道を選ぶ人がいる。反対に 49 年間もグリーンカード保持者の 75 歳で、定年後も米国で過ごそうと決めているのに市民権取得に踏み切らない人もいる。その人それぞれの米国籍取得へのプロセス、背景の思いも違い、人生劇場そのまんま。 取得の決心を FB にポストした日はいつもより 200% 増の Like の反応。 コメントは「私にはまだ決心がつかない」と「きっと新しく見えてくるものがある」という深い示唆の二手。 実際、決断してしまえばなんともない。 ( 私は性格的に、決断すると振り返らない人間だ ) 全く不思議なことだが、その決心がそれ以前はどうしてもつかず、それ以降はついた、ということ。 その間に、醸成されていたのだろう。そして後でも先でもなく、その時に起こった。 そして、決断した途端、私にとっては確実に「新しく見えるもの」が発現した。 周りのアメリカ人がすべてお客さんに見える なんというマーケットの広がり! なんという開放感! その上「これで会社は大丈夫だ!」という実体のない自信まで一緒に備わった。 でも、要するに、その軽さが大事なのだと思う。 もう大丈夫、私はやっていける、会社は大丈夫、ただ目の前に敷かれたレールを ( 実際には何も敷かれていないし、それもこれから自分で敷くんだが )  歩んでいけばいい、という軽さが大事。 軽々と物事を超えていける、当然のことのように進んでいける、物事がすべて簡単に感じられる、その心の状態が大事。 かくして、今年は家を売ったので、これから住む場所も変える。 2018 年は本当に大きな変化の年。 これらの変化はきっと吉と出るはずだ。そして、こうやって読んで下さっている読者の方にも、きっと一緒に吉が振舞われるはず! それでは、第4回目 は、 不思議なつながり、「思えば通じる」 乞うご期待!